家に和室があるという場合には、定期的に畳の状態をチェックし、必要に応じて畳替えをしなくてはいけません。
和室で快適に過ごすためには畳替えが大切になりますので、しっかり行うようにしましょう。畳替えの方法にはいくつか種類があり、畳の使用年数やそのときの状態によって使い分ける必要があります。
ここでは、畳替えの方法や、畳替えするタイミングなどについてご紹介します。
畳の部位と畳替えの方法
畳替えの方法の説明の前に、まずは畳の部位の紹介をします。
【畳の部位】
・畳床(たたみどこ)
畳の芯の部分です。もともとはワラを圧縮して作っていましたが、最近はポリスチレンフォームや廃木などの木質繊維を再活用したものも増えています。
・畳表(たたみおもて)
畳の表面のことです。畳床を包むゴザ部分がそれにあたります。
・畳縁(たたみべり)
畳のふちにつけられている布のこと。畳を補強する役割があります。
【畳替えの方法】
畳替えの方法には種類が3つあります。
・裏返し
畳表が劣化したときに行う最も簡単な方法で、畳表を裏返しにして、反対の面の表にする方法です。畳表の交換は必要ありませんが、畳縁は交換する必要があります。
・表替え
裏返しをしたのち、また畳表が劣化したときに行うのが表替えです。畳表と畳縁を交換します。畳床はそのままですので、見た目は新品のようになっても踏みごこちなどはそのままです。
・新調
畳床が劣化したときに行うのが新調で、畳のすべてを交換することを言います。畳床がへこんだ、畳にダニなどの害虫が住み着いてしまったときなどに行いましょう。
畳替えをするタイミング
畳替えは、畳の状況を見ながら適した種類の方法で行うことになりますが、一般的に畳替えを行うべき使用年数というものもありますので、覚えておきましょう。
・裏返し
裏返しは畳を使い始めてから3~5年経過した頃に行うのが一般的です。パッと見た感じでは傷んでいないように見えても、日焼けなどで変色していることもあります。裏返しのタイミングは畳表が変色してきたときです。新品から3年以上経過したら、こまめに畳表の状態をチェックするようにしてください。
・表替え
表替えは裏返しをしてから3~5年経過した頃に行います。新品から数えて6~10年経過した頃ということです。表面が毛羽立ち始めたり、目に見える傷などが現れ始めたりしたら、畳表を交換するタイミングであるというサインです。
・新調
畳の寿命はだいたい10~15年と言われています。表替えと同時に行われるケースが多くなります。畳は10年以上使っていると、畳表だけではなく畳床にも劣化が見え始めるものです。畳床がへこんでいたり、畳同士の隙間がやけに大きくなっていたりするのであれば、交換のタイミングのサインになります。新品から使用して10年が経ったら、畳の交換を視野に入れるようにしましょう。
畳を交換するだけで部屋の雰囲気が大きく変わるものです。また、新しい畳は清潔ですし、和室をより快適な空間に変えてくれます。ここで紹介した方法やタイミングを参考にして、畳替えを行うようにしてみてくださいね。