動物であるとは言え、ペットは家族の一員です。
リフォームをするのであれば、ペットにとっても暮らしやすい住まいにしてあげたいと考えるでしょう。
人にとって住みやすい家が動物たちにとっても快適な家であるとは限りません。ペットと安心して暮らすためには、動物たちにとっての住みやすさに配慮してリフォームをすることが必要です。
ここでは、ペットと安心して暮らせる住まいづくりをするためのポイントをご紹介します。
部屋の「低い場所」の環境に気を付ける
犬や猫などペットの生活は、人間と違ってかなり低い場所(床上10cm~数10cm)にあります。人間にとって心地が良くても、「犬や猫の世界」も同時に心地良いとは限りません。
例えば、冬に暖房をかけるとしましょう。暖かい空気は上の方にのぼっていく特性を持っています。1m以上の身長がある人間にとっては暖かくても、部屋の低い位置は寒いということがあります。
また、ホコリやVOC(揮発性有機化合物:塗料、印刷インキなどに含まれるホルムアルデヒドやトルエンなど、アレルギーなどの原因になる物質)が溜まりやすいなど、部屋の低い位置は厳しい環境になっていることがあるのです。床下断熱を導入し、床下からの冷気の侵入を防いだり、ホコリが溜まったりVOCが発生しない床材を使ったりするなど、部屋の低い場所が快適な環境になるよう工夫しましょう。
滑りにくいフローリングにする
小型犬や猫など、室内で生活することになるペットにとって、滑りやすい床は足腰を痛めてしまう原因になってしまいます。床が滑ると自由に走り回ることができませんし、滑らないようにするために無駄に力が入ってしまい、大きなストレスを感じやすくもなってしまうでしょう。ペットがストレスなく安心して生活できるよう、滑りにくいタイプの床材を選ぶ必要があります。
カーペットなどもおすすめですが、合板フローリングにも、ペットが足を滑らせにくい、ペット対応のものがありますので、そちらの導入を検討してもいいでしょう。ペット対応のものであれば、傷がつきにくかったり、うっかりおしっこをしてしまったときのために水を弾く特徴があったりしますので、飼い主の方も安心して生活することができますよ。
ニオイや傷がつきにくい壁紙にする
ペット、特に猫は、爪を研ぐために壁をひっかいてしまうものです。すぐに壁紙がボロボロになって困っているという方も多いでしょう。ペット対応している壁紙がありますので、猫と一緒にお住いの方は、導入するといいでしょう。また、ペット対応した壁紙には消臭剤が加工されていることが多く、ペットのニオイがつきにくいというメリットもあり、飼い主も快適に生活することができます。
ペットが家の中を自由に動き回れるよう、ドアの近くにペット用の小さな出入口を設けるなど、動線を意識してあげるのも、ペットリフォームのポイントです。キャットウォークやキャットタワーを設けるのも良いでしょう。
ペットと一緒に暮らしている方はここで紹介したことを参考にして、ペットも飼い主も安心快適に生活できる住まいを作るようにしてくださいね。