ベランダは家の外側に位置しているため雨風にさらされます。
雨がベランダの中に入ることも頻繁にあるので、快適なベランダを作るには防水加工することが大切です。
ベランダの防水加工はリフォームで行うことも可能ですので、ベランダが防水加工されていない、ベランダの防水性能が衰えてきたと感じている方は、できるだけ早めにベランダ防水リフォームを行うようにしましょう。
ベランダ防水リフォームの種類
まずはベランダ防水リフォームにはどのような種類があるのか見ていきましょう。
・シート防水
構造用の合板、またはモルタルなどの下地の上にゴム製のシートを貼り込むことで防水加工する施行方法です。
基本的には、接着剤で張り付ける密着工法で取り付けられます。シートを貼るだけですので、リフォームの工期も1日程度と短く、より気軽にリフォームを行うことが可能です。
ただし、シートが薄く鳥などの被害を受けやすい、ベランダの状況によってはしっかりと防水できないなどの注意点があります。
・FRP防水
現在最も多くの住宅で用いられているのがFRP防水という工法です。繊維強化プラスチック(FRP)を用いた工法で、強度や耐水性、また成形性に優れているのが特徴になります。バスタブなどにも用いられ、防水性能はかなり高いと言えるでしょう。
ただし、工期が3、4日かかり、また素材が硬いため、下地の変形や伸縮などに対応できず、ひび割れなどが起こりやすいといデメリットがあります。
・ウレタン防水
ウレタン樹脂を塗りつけることで防水性能を高める施工方法です。
ウレタンはゴム状の弾力がある素材ですので、柔軟性がありいろいろな種類の下地にも問題なく施工できるというのが特徴になります。工期は3、4日かかります。
ただし、ウレタン防水はコテで塗りつけることになりますので、表面にムラができやすいです。その点が気にならなければ、かなり高い防水性能をベランダに持たせることができるでしょう。
ベランダはメンテンナスが重要
水漏れのしない快適なベランダを維持するには、日頃からのメンテナンスが必要です。
いくらベランダ防水リフォームをしても、ほったらかしにしていては防水性能は落ちていってしまいます。また、ひび割れなどが多くなればなるほど工期や工費がかさんでしまいますので、ベランダに異常な箇所がないか普段からチェックして、早めのリフォームを心がけるようにしましょう。
前項で紹介した3種類の防水工法ですが、それらも定期的な貼り替えが必要になります。シート防水は5~10年、FRP防水は5~8年、ウレタン防水は5年程度です。リフォームからだいたい5年経過したら、ベランダの状態をチェックするようにしてください。
ベランダは水漏れなどが発生しやすい場所のひとつです。ベランダの防水性能が下がることで、ベランダをうまく活用できなくなったりしますので、日頃からベランダの状態をしっかりチェックし、使い勝手のいい快適なベランダを維持できるようしておきましょう。