屋根材のひとつに「スレート屋根」というものがあります。家の新築や屋根の葺き替えの際に、このスレート屋根を検討されている方も多いのではないでしょうか?
安くてデザインも豊富なスレート屋根は人気がありますが、いくつか知っておきたい注意点もあります。
今回は、スレート屋根のメリットや注意点についてご紹介します。
現在、屋根材を検討している方はぜひ参考にしてください。
スレート屋根とはどういったもの?
スレート屋根は、セメント基材とパルプ繊維とでできている5mm程度の薄くて平らな屋根材です。一般的には「化粧スレート」といい、人気シリーズの商品名「コロニアル」や「カラーベスト」と呼ばれることもあります。新築するときに最も使用されている屋根材といえるでしょう。
スレート屋根にはどんなメリットがある?
・新築時の価格が安い
スレート屋根の一番の魅力は、他の屋根材に比べて安価だということでしょう。
スレート屋根は比較的大きな屋根材で加工もしやすいため、施工費を含めた場合、もっとも安価に仕上げることができるのです。
新築時材工価格は6,000円/㎡ほどで、この安さが人気の秘密となっています。
・シンプルなデザインと豊富なカラーバリエーション
薄い板状のシンプルなデザインなので、どんな住宅にも合わせやすいです。
どのような屋根の形状にするかデザインを選択することができ、またカラーバリエーションも豊富なので、お好みのデザインや色にすることができます。
・対応可能な業者が多い
スレート屋根は、現在もっとも普及している屋根材です。そのため、施工できる業者が多く、塗装や破損修理なども安心して任せることができます。
知っておきたいスレート屋根の注意点
メリットがたくさんあるスレート屋根ですが、注意点もいくつかありますのでご紹介いたします。
・割れやすい
セメントと繊維でできた薄い屋根材なので、他の屋根材に比べると、人が踏むことで割れてしまうケースが多いです。
ほかにも、強風や地震、積雪などでも割れてしまうことがあるようです。
・コケやカビが生えやすい
スレート屋根の表面はザラザラしており、そこに砂や埃が付着すると水分が溜まりやすく、コケやカビが生えやすいです。
見栄えが悪くなるだけでなく、屋根の表面の塗装劣化を早める原因にもなります。そのため、基本的に10~15年程度で再塗装が必要になります。
・古い商品に含まれるアスベストの問題
2004年頃までに建てられた住宅のスレート屋根には、アスベストが含まれています。
普通に生活している分には問題ありませんが、屋根の修理や解体をする際に、アスベストが飛散するおそれがあるためリフォームを検討されている方は注意が必要です。
また、アスベストの含まれたスレート屋根材を処分する際の費用も年々高くなっている点にも注意しましょう。
今回はスレート屋根についてご紹介しました。
屋根には風雨や紫外線などから建物を守る重要な役割がありますので、慎重に選びたいところです。
スレート屋根を検討している方は、メリットと注意点をしっかり把握したうえで、ご自分の家にぴったりのものを見つけてください。