キッチンをリフォームする際に、壁をキッチンパネルにするかタイルにするかを悩む方は多いと思います。キッチンパネルとタイル、それぞれ長所と短所があり、何を重視するかで選択肢が変わってきます。
今回は、キッチンパネルとタイルについて、それぞれの特徴を紹介していきます。
デザインにこだわるならタイル
自分好みのデザインが可能なタイル
昔からキッチンに使用されてきたキッチンタイルは、デザインにこだわる方に根強い人気があります。
タイルは無地だけでなく花柄やストライプ、モザイク柄やグラデーションなどさまざまな色柄があり、それらを好みに合わせて自由に組み合わせることができるため、自分の思い描く理想のキッチンに近づけることができます。
パネルはすっきりしたキッチンに
一方、キッチンパネルは大理石調や木質調のデザインが出てきてはいるものの、シンプルなデザインのものが多く、タイルと比べてデザイン性や質感が劣ります。
逆に、キッチンの壁にそれほどデザイン性を求めない場合や、キッチンをすっきりシンプルに仕上げたい場合は、キッチンパネルの方がよいと言えるでしょう。
また、ステンレスなどのシルバー色のキッチンパネルを採用すれば、クールな雰囲気のキッチンに、ホーロー素材を採用すれば、ガラスコーティングによる光沢があるため、高級感ただようキッチンに仕上げることもできます。
価格重視ならキッチンパネル
一般的に、キッチンパネルはキッチンタイルの半分程度の費用で設置することができると言われています。
しかし、窓があるキッチンなど、さまざまなサイズのパネルを数多く使用する必要がある場合は、割高になる場合もあるので注意が必要です。
キッチンパネルには規格サイズがあり、決まったサイズのパネルを施工する面積に合わせて組み合わせて貼るためです。また、キッチンパネルのなかでもホーロー素材は、ステンレスやアルミと比べてややコストが高くなる傾向があります。
一方、キッチンタイルの場合は、高価なタイルを選べばそれだけ高額となります。
壁に貼っていく作業に手間がかかるため工賃もパネルと比べて高くなります。
また、既存のタイルを貼りかえる場合は、下地が傷んでいると追加料金がかかる場合もあり、コストパフォーマンスはキッチンパネルと比べて劣ると言えるでしょう。
メンテナンスがしやすいキッチンパネル
タイルとタイルの間に目地を取る必要があるタイルに比べ、目地をなくすことができるキッチンパネルは、お手入れが簡単だという大きなメリットがあります。
タイル自体は汚れにくいのですが、目地に使われているモルタルは吸水性があり汚れやすい特徴があります。
最近では、汚れに強い目地剤も販売されてきているものの、目地をきれいな状態に保つのは、こまめにお手入れをしていても難しいとされています。
また、タイルは衝撃にあまり強くないため、使用している途中でひび割れが入る場合もあります。ひび割れによるタイルの張り直しを考えると、メンテナンス性が高いのは、やはりキッチンパネルだといえます。
キッチンの壁はそれぞれの特徴を理解して選ぼう
限られた空間だからこそ、こだわりたいキッチンの壁。デザイン性にこだわり居心地を最優先するか、機能面やコストを重視してすっきりまとめるか、それぞれの特徴をよく理解して選びたいものですね。