洗濯は家事のなかでも重労働な作業であるにも関わらず、意外と非効率な状態のままで洗濯を行っている家庭が多いです。
日々の洗濯を少しでも楽にするためには、洗濯機の場所を変えるなど、洗濯機置き場のリフォームによって改善できます。洗濯機置き場をリフォームする際に知っておきたいポイントを紹介いたします。
洗濯機置き場を移動して効率化をはかる
既存の洗濯機置場の位置を変えることで、洗濯物を運ぶための動線が最適化され、洗濯が楽になります。
このリフォームは給排水設備の移動を伴うため、大がかりな工事となりますが、水回りのリフォームを行う予定と合わせて洗濯機置き場の見直しを行えば、比較的スムーズにできます。
場所を見直す際は、洗濯物が出る場所（服を脱ぐ場所）～洗濯機置き場～物干し場～たたむ場所～収納場所の動線を確認し、どの位置に洗濯機置き場をもってくれば動線を短縮できるかを第一に考えます。
ご自宅の間取りにより最適な場所は変わりますが、洗濯機置き場で最も多く採用されているのは、浴室のすぐ横の洗面脱衣所です。これは、脱いだ洗濯物などの洗いものをすぐに洗濯機に入れやすいのと、風呂の残り湯を洗濯に使用しやすい理由からです。
最近では、洗面脱衣所とキッチンとの行き来をしやすくし、キッチンでの作業をしながら洗濯も様子も見に行けるようなレイアウトも人気ですね。
注意するポイント
洗濯機置き場を移動させる場合に注意したいポイントは、洗濯物を持って物干し場へ移動する際に通る動線は、なるべくフラットにすることです。濡れたシーツや毛布などを抱えると前が見えないので、思わぬ怪我とならないように配慮しましょう。
また、洗濯機置き場の近くに窓がない場合は、必ず換気扇を設置しましょう。
洗濯機周りは湿気が多く、換気が充分に行われないとカビの原因となります。もし、リフォームの際に壁や床の張替えも行うのであれば、調湿機能のある壁紙や床材を使用することをおすすめします。
場所はそのままで利便性を高めるためにできること
排水溝の掃除をしやすくする
排水口は洗濯カスや綿クズなどが溜まりやすい場所で、清潔に保つためには定期的にお掃除が必要です。
ところが、排水口の上を洗濯機が覆いかぶさり、掃除ができない状態のご家庭が多いようです。
排水口に汚れが溜まると、排水が滞り水漏れやにおいの発生に繋がるため、排水口の掃除は月に1回のペースで行うのが理想です。
しかし、その度に洗濯機を移動させたり傾けたりして掃除を行うと、次第に給排水の部品のゆるみに繋がる可能性があり、おすすめできません。
排水口の掃除をしやすくするためには、洗濯パンを洗濯機の高さが出るタイプのものに交換することで、洗濯機まわりを清潔に保てるようになります。
物干しスペースの設置
洗濯機置き場付近に部屋干しスペースを設置すれば、洗濯機から出した洗濯物をスムーズにハンガーにかけることができます。部屋干しスペースは、天井に部屋干しユニットを取り付けるだけなので、簡単なリフォームで実現します。
作業台の設置
洗濯機置き場付近に作業台を設置しておくと、洗濯機から取り出した洗濯物を分類したり畳んだりする際に便利です。
折り畳んで収納できるタイプの作業台にすれば、スペースに余裕がなくてもつけることができます。
収納スペースの設置
洗面所は物があふれがちなので、すき間スペースに収納を設けるなど、できるだけ収納スペースを確保することで、すっきりとした脱衣洗面所を保つことができます。
洗濯機前の床下に収納庫をつけておけば、洗剤類のストックの収納に便利です。
日々の家事を楽にできる洗濯機置き場のリフォームのヒントを紹介いたしました。快適な暮らしを実現するために、ご自宅で取り入れられるリフォームを、検討してみてはいかがでしょうか。
