毎日の生活の中で起きる騒音は、私たちに精神的ストレスを及ぼしています。

騒音の元となるものは生活環境によってさまざまですが、日々暮らす部屋の中は、静かに寛げる空間でありたいものです。

騒音のない生活を得る方法の一つに、防音リフォームがあります。防音リフォームには、外からの音を防ぐためのものと、楽器などの音を外に漏れさせないようにするものとがあり、目的によってリフォーム内容も変わってきます。

そこで、防音リフォームを行うなら知っておきたいポイントを紹介いたします。

防音の目的をしっかり定めよう

防音リフォームは、その目的によって施工する範囲や使用する材料が大幅に異なります。

まずは、何の音を防音したいのか? についてしっかり定めることが大切です。

もし、目的を定めずに防音リフォームを行うと、期待していたレベルの防音効果が得られなかったり、必要以上にコストがかかってしまったりする可能性があります。

≪防音リフォームを行う主な目的≫

1.屋外からの騒音を防音したい
・車や電車の走行音
・近所の家や店舗、道端から聞こえる話し声
・工場や施設などから出る音

2.屋内で出る音を漏らさないようにしたい
・ピアノなどの楽器の音
・ペットの鳴き声
・子どもが走り回る音や振動

防音効果のレベルを考えよう

防音の目的を定めると同時に、防音リフォームによって求める防音効果のレベルを考えましょう。

例えば、屋外からの騒音を防音したい場合、ある程度気にならない程度に音が小さくなれば良いのか? それとも完全に音を遮断させたいのか? また、屋内で出る音を漏らさないようにする場合は、一般的に戸建てと集合住宅とでは求める効果のレベルが異なります。

例えば、アパートやマンションなどの集合住宅で2階以上の部屋の場合は、階下へ聞こえる音や振動を配慮して施工範囲を決める必要があるからです。

一方、消音機能のあるピアノで演奏する時間を制限すれば、制振マットを敷いたり、窓に内窓を付けたりするだけで済ますケースもあるでしょう。

一般的に、防音リフォームで使用する遮音材や吸音材は、防音効果と値段が比例します。

したがって、防音リフォームの効果を求めるレベルをしっかりと決めておくことで、防音リフォームの費用対効果がしっかりと得られるようになるのです。

防音リフォームの基本は、窓・壁・床

「窓」の防音リフォーム

音は空気を伝って侵入するため、窓に気密性を持たせることは高い防音効果が期待できます。

窓の防音リフォームは、防音性能がある窓に替えたり、2重窓に替えたりする方法のほか、既存の窓に内窓を付ける方法があり、比較的安価なコストでリフォームができます。

「壁」の防音リフォーム

音の侵入が振動を伴うなど、窓のリフォームだけでは十分でない場合、壁の防音リフォームも行います。

壁に遮音シートを貼ったり、防音材を取り入れたりするほか、壁材を防音性のあるものに取り換えることで、壁を伝って音が侵入することを防ぐことができます。

もし、室内に換気口がある場合は、換気口も防音効果のあるものに取り換えましょう。かかる費用は、6畳の広さで20~30万円程度です。

マンションなどで壁を壊せない場合には、既存の壁の上に設置できる防音壁もあります。

「床」の防音リフォーム

床の防音リフォームは、防音カーペットを敷くだけの手軽な方法で行う場合もありますが、一般的には、床材を防音効果のあるものへ変えます。

より高い防音効果を求める場合は、遮音マットやグラスウールを床材の下に重ねる施工を行います。

防音リフォームにはさまざまな種類があり、防音したい目的や求める防音効果のレベルによって、施工する範囲が変わります。

また、壁や窓を施工する際に、断熱効果や結露防止の効果を同時に得られる方法もありますので、施工業者とよく相談することをおすすめします。

防音リフォームで、今の住居を快適に過ごせる空間へと変身させられたら、ストレスのない生活を送ることができそうですね。


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