巾木という言葉を聞いたことのない人も多いと思います。大きなパーツではないものの、部屋の印象を大きく変えてしまうような重要な部分です。
巾木をきちんと選ぶことで、住まいがより良い印象になることでしょう。今回は、巾木の役割やリフォームのポイントについて解説していきます。
巾木について
ここでは、巾木の意味と役割について解説していきます。
巾木は、幅木とも書き「はばき」と読みます。床と壁が接触する部分についている細長い部分と言えば、分かる方も多いのではないでしょうか。
巾木には、壁紙や壁を外部の衝撃から守る役割があります。たとえば、掃除機をかけていると壁にぶつかることもあるでしょう。
そのような場合でも、巾木があることで壁紙が剥がれたり傷んだりすることがありません。
さらに、巾木には壁と床の間にある隙間をなくす役割もあります。この隙間自体は、計算されて設計されたもので、壁や床が動いた時に力を逃がしたり工事の施工性をアップさせたりするものです。
しかし、やはり隙間があると見た目も気になりますし、ゴミや汚れが入り込む可能性もあります。
そのため、巾木を利用してこの隙間を埋めているのです。
巾木のリフォームのポイント
巾木のリフォームの際は、色と素材と高さの3つを意識しましょう。
巾木の色は、壁や床の色に合わせて選ぶのが基本。巾木の色を壁や床と合わせることで、部屋全体に統一感が出て広くすっきりした空間を演出できるでしょう。
素材を選ぶ際は、部屋のイメージに合わせることが大切です。木製の厚みのある巾木であれば、高級感や重厚感が演出できますし、木材特有の色合いが部屋をナチュラルな印象にすることができます。
ソフト巾木の場合は、色柄やデザインが豊富なため、好みのものを選びやすいでしょう。
またソフト巾木は、素材が柔らかく折り曲げが簡単なため、角度の付いた場所でも設置が簡単です。
巾木は、高さによっても部屋の印象を変えることができます。たとえば、幅木の高さが高い場合、存在感が強くなり、
低いとすっきりと広い印象を与えられるため、好みのイメージによって使い分けるとよいでしょう。
巾木を変えるタイミング
巾木を変えるタイミングは、劣化や破損が目立つときです。
たとえば、幅木に強い衝撃が加わるなどすると浮いたり欠けたりすることがあり、そうなると見た目が悪くなります。
また、長い年月が経つと経年劣化を起こし、ヒビ割れが発生することも。
インテリアのひとつとして重要な部分でもある巾木は、劣化や破損をそのままにすると部屋の印象を損ねます。
あまり目立たないからといって、そのままにしていることのないように心がけましょう。
一見、目立たないように見える巾木ですが、実は部屋の印象を大きく左右する重要なパーツ。
部屋にマッチした巾木に変えるだけで、快適な住空間を実現することができるでしょう。
部屋の印象を変えたい人は、巾木のリフォームをぜひ検討してみてください。