住んでいる家が老朽化し、ところどころに破損が出てきたという場合、「リフォームにするか建て替えにするか」で悩む方も多いと思います。建て替えとなると費用や工期がかさんでしまいますので、できることならリフォームで済ませたいと考えている方も多いのではないでしょうか。 ここでは、リフォームにするか建て替えにするかの判断基準についてご紹介します。
リフォームにすべきケース
以下のようなケースでは建て替えではなくリフォームがオススメです。
・外壁の塗装がはげてきた、またはヒビが入り始めた
家の外壁は時間が経つとともに劣化します。色褪せやはげ、またヒビが入ることもあるでしょう。そのようなケースでは、建て替えをする必要性はないと言えます。外壁を張り替えたり、専用塗料を上から重ね塗りしたりするなど、外壁リフォームと呼ばれる方法で対処することができます。
・トイレやお風呂など、家の一部が古くなった
トイレやお風呂が古くなった、または家族構成が変わって使い勝手がよくなくなったから取り替えたい、というような、家の一部を交換するというケースでも、リフォームで十分対応できるでしょう。 高齢の両親と一緒に住むようになったというような場合では、風呂場やトイレに手すりをつけたり、ヒートショック対策として暖房機能をつけたりなどは、リフォームで対処できます。
・部屋を分割したい
もう一人子どもが生まれた、または成長して子ども部屋が新しく必要になった、というようなケースでも、リフォームで対応可能です。家の構造にもよりますが、リフォームで壁やドアを新しく追加して、部屋を分割することができます。
リフォームを選んだほうがいいケースの特徴は、「家全体の交換ではなく、家の一部に変更を加えたい」というものがあると言えます。
建て替えにすべきケース
次に、リフォームではなく建て替えを選択するケースについて紹介します。
・構造を替えたい
家の柱や基盤の部分も、時間とともに劣化します。柱が歪んでしまうということもあるでしょう。そのような場合に、柱や基盤ごと交換したいと思うのであれば、リフォームではなく建て替えてしまったほうが無難であると言えます。
・本格的に介護をしなくてはならない
要介護認定されている両親と一緒に住むことになり、本格的な在宅介護をしなくてはいけないなどの場合では、リフォームではなく建て替えをしたほうがいいケースもあります。 在宅介護は、生活スペースにおける移動距離を極力短くするのがポイントです。寝室からキッチン、トイレまでの距離を短くし、介護における負担を減らす必要があるからです。そのためには家の間取りを大きく変更しなくてはいけなくなるため、リフォームよりも建て替えたほうがいいと言えるでしょう。
リフォームではなく建て替えをするべきケースには、「交換したい箇所が家の構造部にあったり、家全体に及んだりしている」という特徴があります。
リフォームか建て替えか判断するときには、ここで紹介したことを参考にしてみてください。 リフォームと建て替えでは、かかる費用や工期に差が出ます。どのぐらいの予算が出せるのか、またどのくらい待てるかというようなことをご家族で話し合い、リフォーム業者にも相談をして、しっかり検討してから判断するようにしましょう。
