リフォームをする際、工事をするには図面が必要になってきます。しかし、図面といってもいろいろな種類があるので、どんなものが必要になるのかよくわからない……という方は多いかと思います。
そこで今回はリフォームをお考えの方に向けて、リフォームの際に必要な図面にはどのようなものがあるのかをお伝えいたします。
リフォームの際に必要な図面にはどんなものがある?
平面図
平面図とは工事の基本となる図面で、間取りや部屋の大きさを検討する際に使用します。
平面図は「大きさ」を示す図面なので、棚の位置や長さなどを平面図に記載しても、実際に取り付ける「高さ」まではわかりません。
展開図
平面図ではわからない「高さ」を表す図面が、展開図です。棚板はどのくらいの高さに取り付けるのか、天井の高さはどのくらいなのかを示していきます。
展開図は、各部屋の壁を4面ずつ描いた図面になります。部屋の中心に人が立って四方を見渡したイメージです。
壁・床・天井の形状や床コンクリート面からの高さなど大抵のことが把握できる図面になり、工事はこの展開図を中心として進んでいくため、展開図は特に重要な図面といえるでしょう。
建具伏図・建具表
建具伏図・建具表といわれる図面は、平面図・展開図では示すことのできない「ドア」の詳細を記したものをいいます。
建具伏図には平面図に書かれているような寸法は書かれておらず、それぞれドアがある場所に番号がふられています。その番号をもとに一覧表にしたものが建具表になります。建具表には各部屋のドアの大きさや幅、厚み、ガラス窓の有無、鍵の種類などが記載されています。
電気計画図
電気計画図とは、コンセントの位置や数、テレビ、電話の位置が記載されたものをいいます。また、照明器具の位置や種類、スイッチの位置などもわかるようになっています。
詳細図
詳細図は、平面図や展開図では表せないオリジナルのキッチンや洗面台などの図面のことです。
仕上げ表
仕上げ表とは、各部屋のフローリングの種類や壁・天井のクロスの種類などが一目でわかるように示されている図面です。
リフォームの際に用意したほうがいい「竣工図」とは?
竣工図とは、新築などの際に実際に建てた建物を示す図面のことをいいます。
基本設計図どおりにつくるのですが、建設していくなかでどうしても変更になることがあります。その変更した内容を反映した図面が竣工図です。竣工図には、配管や配線の位置も示されているので、リフォームの際に必要になるのです。
この竣工図がないと、リフォームの際に配管がどこにあるかわからず、壁や床板をあけてみなければならない場合があります。
そのためリフォーム費用が余計にかかることもあるので注意が必要です。竣工図をお持ちの場合は用意しておきましょう。
リフォームの際に必要な図面にはどのようなものがあるのかわかりましたか?
平面図だけでは「高さ」がわからず、展開図だけでは細かなところまではわかりません。必要な図面をしっかりと作成し、リフォームを成功させてくださいね。