外壁材は、種類によって機能や見た目の印象が大きく異なります。
今回は、代表的な外壁材の種類をご紹介します。外壁のリフォームをお考えの方は、それぞれの特長やメリットについてもしっかりチェックしておきましょう。
外壁材で主流の「窯業系サイディング」
窯業系サイディングは、セメントに繊維や無機物を混ぜて加工した外壁材です。色柄も豊富でデザイン性が高く、機能面・施工のしやすさなどから、近年の住宅にもっともよく使用されています。
製品によっては防汚性を高めたものや、耐久性に優れた塗料を使用したものなど、メンテナンスが楽になる機能を持ったものもあります。
ただし、サイディングの継ぎ目に使用しているコーキング材は、経年劣化によってひび割れや肉痩せを起こすため、定期的な補修が必要です。また、一部の製品以外の窯業系サイディングは、防水塗料の塗り替えを7~8年ごとにおこなう必要があるので注意しましょう。
軽さが魅力の外壁材「金属系サイディング」
金属系サイディングはアルミニウム、ガルバリウム銅板といった金属素材と、断熱材(硬質プラスチックフォーム)で作られた外壁材です。
窯業系サイディングに比べて軽量であり、金属のクールなデザインが楽しめるのが特徴です。
ひび割れしにくく、断熱性や耐震性、耐凍害性にも優れているほか、施工がしやすいことからリフォームでもよく用いられています。
機能性のよい外壁材「ALCパネル」
ALCパネルは「軽量気泡コンクリート」と呼ばれることもある外壁材です。
内部に気泡を含んでいるため通常のコンクリートの約1/4の重量ととても軽く、有害物質を含まないので環境にもやさしい外壁材です。
また、耐久性、耐火性、断熱性、耐震性にも優れているというメリットも。
ただし、防水性はあまり高くありませんので、防水性・耐久性の高い塗料で保護する必要があります。素材自体の耐久性は高いので、10年に1回程度の定期メンテナンスで保護塗料を塗り直せば長持ちしやすいでしょう。
味わい深い風合いの外壁材「モルタル」
モルタルは砂、水、セメントを混ぜ合わせたものです。防火性に優れていて、模様の付け方によって独特の風合いが楽しめるのが特徴です。
適切な施工をおこなった場合の耐用年数は30年以上ともいわれていますが、雨水の侵入の原因となるひび割れを防ぎ、
早期発見するためのメンテナンスが欠かせないという注意点もあります。
温かみのある外壁材「木質系サイディング」
無垢の木材を使用した外壁材の木質サイディングは、木のぬくもりが感じられるデザインが特徴。断熱性に優れているほか、
不燃処理を施した製品であれば、耐久性や防火・耐火性も十分です。
ただし、長期間水分を含んだままの状態が続くと腐食や劣化などを起こすことがあるので、定期的に保護塗膜を塗り替える必要があります。
重厚感&高級感のある外壁材「タイル」
粘土などを原料とし、板状に焼き固めたタイルは耐久性の高さが魅力。他の外壁材と比べると比較的高価ですが、傷や摩耗、紫外線の影響を受けにくいので長持ちしやすいため、メンテナンスコストは低くなります。
見た目も重厚感や高級感があり、存在感のある外観を作ることができるでしょう。
外壁材の種類は、見た目や機能性で選ぼう!
外壁材には実にさまざまな種類があり、どれも異なった特徴を持っています。
リフォームの際は、予算やデザイン性、機能性、メンテナンスの頻度などを考慮し、最適な外壁材を選ぶようにしましょう。