古いタイプのブロック塀は古めかしい印象を受けるばかりではなく、長年の雨風を受けて経年劣化が進んでいる場合があります。

一見すると異常がないように思えても、さまざまな要因から倒壊する危険性を秘めていることがありますので、古いブロック塀のリフォームは後回しにするべきではありません。

古いブロック塀の危険性とリフォームするべきタイミングや方法についてご説明します。

古いブロック塀の危険性とは

古いブロック塀というと、まず思い浮かぶのは地震や台風による倒壊の危険性ではないでしょうか。

災害が無くても、内部での経年劣化が進んでいるせいで、子供がよじ登るなどの何かの拍子に突然崩れる可能性もあります。

ブロック塀が崩れた先に人がいれば重大なケガを負うばかりか、最悪の場合、命を落とす大事故につながります。危険なブロック塀を放置するわけにはいきません。

古いブロック塀をリフォームするべきタイミング3つ

不意の倒壊事故を防ぐために、古いブロック塀をリフォームするべきタイミングを3つご紹介します。

1、ブロック塀の耐用年数が過ぎている

ブロックの素材や品質によりますが、ブロック塀の耐用年数は一般的に30年と言われています。

設置から30年を過ぎている場合は見た目が大丈夫そうに見えても、リフォームを検討しましょう。

2、ブロック塀の劣化症状が深刻である

ブロック塀は常に雨風や日光にさらされていますので、劣化が進むことは避けられません。

経年劣化の症状としては、以下のようなものがあります。

・ブロック塀の内部にある鉄筋が錆びている
・ブロックがひび割れている
・モルタルの劣化による目地のひび割れがある

特にブロック塀のひび割れは、隙間から雨水が入り込んで余計に鉄筋を錆びさせ、ブロック塀の耐久性をどんどん低下させていきますので、早めのリフォームが必要です。

3、鉄筋が入っていなかったり、法律の基準を満たしていない

そもそもブロック塀が安全性を満たして設置されていない場合も多くあるものです。

入るべき鉄筋が入っていない、入っていても少ないというパターンもありますし、基礎部分が浅くて倒れやすい場合もあります。

また、1981年の建築基準法改正時にブロック塀の新耐震基準が定められたため、それ以前に設置されたブロック塀は耐震基準を満たしていない可能性があり、耐用年数と合わせて確認が必要です。

2000年にはブロック塀の高さと厚さに関する基準(塀の厚さが15センチ以上のとき、塀の高さは2.2メートル以下、厚さが10センチのときは高さ2.0メートルまでとする)が設けられました。

こうした基本的な基準に適合しているかどうかは、専門家に依頼するなどして早めにチェックしておくと安心です。

ブロック塀をリフォームする方法

ブロック塀のリフォームは古いブロック塀を丸ごと撤去する方法と、既存のブロック塀を残してリフォームする方法の2種類があります。

古いブロック塀を撤去する場合は、解体・撤去工事をした上で掘削・基礎工事をし、新しいブロック塀を設置します。ブロック塀にこだわらない場合は、他の種類の塀やフェンスなどに交換することも可能です。

ブロック塀の基礎部分や塀そのものに重大な劣化がない場合は、一部のひびを補修したり、全体の塗装や塀部分の追加によって補強するだけで済むこともあります。

ブロック塀の耐震診断や補強、撤去に補助金を出している自治体もありますので、ご自宅のブロック塀に不安があるときは、専門家による診断やリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。


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